ブレーク信号を受信リレーで捉えて計数し、数字を記憶リレーに移します。番号が直接クロスバーの棒を動かすわけではありません。
① 数字を受け取る
REGISTER / MARKERレジスタが番号を受け取ると、マーカが使用可能な中継経路を探します。
② パルスを受け、リレーで数える
PULSE / RELAY REGISTER電話機のダイヤル接点は、通常は閉じています(メイク)。ダイヤルが戻ると一時的に開き(ブレーク)、受信リレーがOFFになります。ここではその立ち下がりを1パルスと数えます。
点灯は「ここまで数えた回数」の教材用表示。実機の計数リレーの結線・保持方式をそのまま再現していません。
数字を記憶するリレー群:5桁 × 5個
2-out-of-5符号:5個中ちょうど2個だけONにする例。重み 0・1・2・4・7 の組み合わせで数字を保存します(0は特例で4+7)。北米のNo.5クロスバー等に採用された方式の例であり、日本の全機種共通の回路ではありません。
受話器を上げると、回線は通常のメイク状態から始まります。
番号を受け取ると、つなぐ経路を探します。
動作の記録
TRACE- シミュレーション開始前です。
マーカが接続先と回線の空きを判断します。使用中なら別の中継路を選ぶこともあります。
横の選択磁石は一時的に動き、縦の保持磁石が通話中の接続を維持します。
1つの交点をつないでみよう
2つの役割を、①→②→③で確かめます。
磁石→バー→つめ→接点の順に動きます。
部品の間隔と動きを広げた模式図です。
なぜ③を押しても、切れないの?
① 選ぶ役は「どの行をつなぐか」を準備します。これだけでは、新しい接点は閉じません。
② つなぎ続ける役が、その行と列の接点を閉じて支えます。ここで通話の道ができます。
③ 選ぶ役だけを戻すと、横のバーは元に戻ります。その交点の柔らかいつめだけが縦のバーに押さえられて残るため、接点は閉じたままです。選ぶ役を次の接続に使えます。
切りたいときは「この列を切る」を押します。ほかの列の接続は残ります。
10×10の全体図で試す・複数の接続を作る
①〜③の後に別の行・列を指定すると、前の接続を保ったまま次を作れます。下の丸を押しても行・列を指定できます。同じ列は、同時に2つの行へつなげません。
横線10本は電気的な行の模式図。5本の選択バーを上下に動かし、10行を選ぶ形式を表しています。
選択バー(5本)
保持磁石(10本)
実際の交換機との違い
図は柔軟な選択指(つめ)を使うBell型の一形式を参考に、部品の間隔や動きを広げて描いたものです。磁石が可動鉄片を引き、バー・つめ・押し具を介して接点ばねを動かします。実際は複数の接点ばねをまとめて動かし、通話に必要な複数の導線を切り替えます。横棒と縦棒を直接触れさせる仕組みではありません。